2018年3月17日

西洋の香草とスパイスの文化

医食同源」のコンセプトを生んだ中国では、松の実やクコの実、甘草など、現代の私たちにもおなじみの薬草が、食材として使用されていました。

一方、西洋でも香草スパイスの文化は、古代から存在していました。

古代のローマ人は、海路でスパイスを輸入して珍重していました。

当時から、料理の風味づけだけではなく滋養強壮としても使用されていたようです。

香辛料と香草の歴史…スパイスは「天国からつかわされた食材」だった

香辛料香草の需要は、後世になっても高まる一方でした。

実際には、保存の技術がまだ進歩していなかった時代には、食材の鮮度を保つことが非常に難しかったために臭い消しとして必須であったという説もあります。

当時よく使用されていたのは、クローブ、コショウ、ショウガ、シナモン、サフラン、ナツメグ、クミン、ラベンダーなどなど。

こうした香辛料の交易を行っていたベネツィアは、膨大な富を得たことで有名です。

また、富裕層のステイタスシンボルでもあったスパイスは、それこそお菓子からビールやワインにまで入れて、人々はその風味を愛でていたのです。

たとえば、中世のフランク王国の王様の一人は、戦場で戦ったあとには「丁字、ナツメグ、アニス、ショウガを入れたワイン」を飲んでいたのだとか。

滋養供給ドリンクとして愛用していたのでしょう。

高価なスパイスを手に入れることができない庶民たちも、身近で栽培できるタイムやニンニクなどを日常的に使用していたという記録が残っています。

スパイスは「天国からつかわされた食材」と崇められて、本来の食材の味がわからなくなるほど料理に使用されていた、とは当時の年代記の言です。

春先にお薦めの香草使用法

花粉症で苦しむ人が多くなる春先、薬草の分野から花粉症で苦しむ人たちの力強い味方が。

たとえば紫蘇。

紫蘇には、免疫力を強化する力があるといわれています。

ヨーロッパでは、紫蘇は決して普及している植物とはいえませんが、そのエッセンスは薬草店でも購入可能。

紫蘇を食する文化のある日本ならば、日常的に食卓に乗せてみてはいかがでしょうか。

また、ニンニクやショウガ、甘草も、花粉症に対抗する体力作りに役立つといわれています。

香草スパイスで春に食べたい!色鮮やかな卵料理のレシピ

スパイスや香草を使ったお料理は、味覚だけではなく嗅覚でも楽しめるのがうれしいところ。

さらに、これからの季節、視覚からもお料理を楽しみたいもの。

春色の卵料理はいかがでしょうか。

イタリアでポピュラーな卵料理「フリッタータ」

  • 卵 4個
  • 赤・黄色のピーマン それぞれ200グラム
  • ニンジン1本
  • グリーンアスパラ 200グラム
  • 青ネギ100グラム
  • ニンニク 1片
  • タイム 小枝3本分くらい
  • マジョラム 小枝2本文くらい
  • フェンネル お好みで
  • 黒コショウ 少々
  • 塩  適宜
  • エキストラヴァージンオイル 適量

①アスパラを4から5ミリの大きさに切る。

②青ネギ、ピーマン、ニンジンもすべて4ミリ四方の四角に切っておく。

③フライパンにオリーブオイルを入れ、ニンニクで香りづけをする。

④ニンジンを入れて2分ほど炒め、一度フライパンを火から下ろし残りの野菜をフライパンに加える。

⑤途中で、おたま一杯くらいの水を加えて10分ほど炒める。

⑥卵をボウルに割り、塩とコショウを加え、さらにマジョラム、タイム、フェンネルの葉の部分を入れてよく混ぜる。

⑦火の通った野菜もボウルに加える。

⑧具を入れた卵を、ふたたびフライパンで両面焼いてできあがり。

まとめ

長い長い歴史を持つスパイス香草は、その中に眠る逸話やエピソードをたどりつつ味わうのも楽しいもの。

先人たちが残してくれた知恵を、私たちも料理に生かしてみてはいかがでしょうか。

いつもとは違う芳香が、食卓に彩りを与えてくれることまちがいなしです。

( 文章・ライティング:cucciola )

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