2018年5月29日

ワインはフランスのみならず…イタリア・スペイン、地中海の日常生活を彩るヨーロッパのワイン事情

ヨーロッパのワイン、と聞けば頭に浮かぶのはフランスの高価なワイン

バブルはなやかなりし日本でも、もてはやされたのがフランスワインでした。

しかし、同じラテンの国イタリアスペインも、ワインの歴史という点においてはフランスにひけを取らない国々。

特別な機会に栓を抜くワインではなく、日常生活の中で愛されるワインが地中海では主流です。

ワインはフランスだけじゃない? 三大ワイン大国のイタリアとスペイン

ボジョレヌーボー」という、いかにもフランス的な響きの言葉が日本では耳に馴染むのか、ボジョレの解禁は日本ではニュースで大きく取り上げられます。

この現象は、ラテンの国々では非常に不思議なものにうつるのだそうです。

そもそも、赤ワインとは熟成させて何年か寝かせてからこそその醍醐味を味わえるのであって、なにを好きこのんでまだ味が馴染まないボジョレを飲むのか、と言うわけです。

イタリアでは、「ノヴェッラ」と呼ばれるこのワイン、少量ながら市場に出回るようですが、あまり話題にはなりません。

イタリア在住の作家である塩野七生さんは、「食事をするのに、水ってわけにはいかないでしょう?だからワインを飲む。その程度の認識で、ワインの銘柄にこだわるイタリア人は多くない」と語っていましたが、これはまさに言い得て妙です。

地中海の国々にとって、ワインは生活の一部であり、仰々しくいただくものではないからです。

文化があるところにワインもあり

イタリア各地で発見される古代ローマ時代の遺跡には、ワインに関連するものが多く発掘されています。

ワインを貯蔵したり輸送のために使っていたアンフォラ、酒の神を描いたフレスコ画以外にも、当時の詩人や農学者が残したワインに関する文献が数多く残ります。

保存料などが存在しなかった古代のワインは、現代のそれとはだいぶ様相を異にするようですが、名前だけは古代のラテン語がそのままイタリア語化した「サンジョヴェーゼ」や「ヴァルポリチェッラ」など、連綿と続く歴史を感じさせてくれます。

また、スペインもフランスとイタリアに続くワイン生産国。葡萄畑の面積では、世界一を誇ります。葡萄の品種も400超。醸造学の分野においてもスペインの技術を外しては語れないほどです。

一頭地を出たフランスのブランド戦略

フランス、イタリア、スペインは、なにかと競い合う仲でもあります。切磋琢磨したことにより、より高度な洗練された芸術や文化が生まれたと言えます。

そのなかで、フランスのマーケティング力は抜きんでており、イタリアやスペインは指をくわえて見ているということがしじゅう起ります。

ワインに関しても同じ。

ロマネコンティやシャトー・マルゴーをはじめとする高名なシャトーが、ブランド力の構築に成功したのに対し、イタリアとスペインはワインの質では劣らないものの知名度や価格の点で一歩譲るという展開になっています。

イタリアのワイン業界は1900年代後半の低迷期、フランスの技術を求め彼の地に渡る人が増えました。近代のバローロも、フランスの技術の影響を受けて成長してきました。

また、トスカーナではフランスの品種であるカベルネやメルローをブレンドした「スーパータスカン」が登場。イタリアの高価なワイン代表「サッシカイア」は、この成功例のひとつです。

銘柄にはこだわらない地中海の人々

フランスやイタリアはもちろん、ワインに精通した人が多いのは当然です。しかしもともと、ヨーロッパの日常生活に根付いているワインを熱く語ることはまれです。

外食をすれば、その料理の種類や格にあったワインを自分で選ぶ知識がある人もいれば、レストランにいるソムリエや給仕人任せという人も少なくありません。

スーパーに行けば、3ユーロほどのワインもザラにあるイタリアでは、レストランで登場するワインもそれほど高価なものではありません。もちろん、銘柄によるのですが、たいてい給仕人がすすめる「当レストランのワイン( vino della casa ) 」と呼ばれる安価なノーブランドを料理のお供にする人が多いのです。

クリスマスや復活祭など、家族や友人とパーティーを催すときには「こんな時くらい奮発しようか」というわけでちょっと名のあるワインを買う、これが庶民のワインライフです。

著名人たちのワイン

映画監督のフランシス・コッポラがカリフォルニアにワイナリーを持っているのは有名な話ですが、昨年はイタリアに居住している歌手のスティングも、トスカーナに所有する自らのブドウ畑からワインを醸造した、というニュースが話題になりました。

こうした虚業の世界のスターが、実業のワイン製造に乗り出すという話は枚挙にいとまがありません。

とくに、サッカー界にはワイン製造業に精を出す選手や監督が多いことで知られています。

ダミアーノ・トンマージ、アンドレア・ピルロ、監督のルチアーノ・スパレッティのほか、スペインのバルセロナで活躍したアンドレス・イニエスタがとくに有名です。

イニエスタは父とともにマドリッドとヴァレンシアの中間にあるアルバセテにワイナリー「ボデガ・イニエスタ」を開設。創業数年で、世界に通用する高品質のワインを生産し大いに話題になりました。

また、サッカーチームのインテルは、チームカラーである「ネーラッズーラ」の名を冠したイタリアの高級ワイン「バローロ」「バルベーロ」「アスティ・スーペリオーレ」「シャルドネ」を中国で販売開始!中国には、インテルのファンが多い上、メイド・イン・イタリーの需要はうなぎ登り。このふたつの要素をかけ合わせた結果が、ネーラッズーラのワイン販売となったわけです。

(文章・ライティング:cucciola)

Twitterの反応

海外の反応


(動画引用・出典:https://www.youtube.com/watch?v=EVZ1bUuu4wk)

spaghetti「土砂降りの雨の日にミラノのレストランに立ち寄った時、そこでの料理とワインは素晴らしかったわ」

Felicia Marrelli「とっておきのワイン空けちゃおうかな」

TwoZcoops「飲もう!飲んだくれよう!」

Georgia Shaw「フランスワインじゃなくてイタリアンなのね」

TravAgSta「イタリアの食事は本当に素晴らしいね」

(引用・出典:Youtubeコメント欄より翻訳 – https://www.youtube.com/)

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