2018年7月15日

サンドイッチ?パニーノ?パニーニとサンドイッチはどう違う?サンドウィッチ伯爵の伝説と本場のパニーノ・スタイル

イタリアの食文化は、2015年のミラノ万博によってこれまで以上に世界に普及しています。

イタ飯といえば思い浮かぶのはパスタ。しかし、イタリアの日常生活により密着している一品、それがパニーノです。

でもいったい、イタリア人たちはパニーノをどんなふうに食べているのでしょうか。

サンドイッチをめぐる伝説…サンドウィッチ伯爵の寓話とパニーノ

サンドイッチ」は、18世紀にサンドウィッチ伯爵がカードゲームに夢中になり、食事をする時間も惜しいがために生まれたという言い伝えがあります。

カード遊びを中断せずに、2枚のパンのあいだにチーズや肉を挟んで持って来いと命じたというこの伝説、現在では信ぴょう性に問題があるといわれています。

しかし少なくとも18世紀には、英国では「サンドイッチ」という言葉が定着していました。

それまでは単に、「パンとチーズ」とか「パンと肉」と呼ばれていたそうです。

一般的に、サンドウィッチのパンよりもパニーノのパンのほうが硬め、というイメージがあります。

パニーノの歴史…その流行は80年代から

そもそも、パンとチーズや肉の組み合わせは日本の「おにぎり」と同様、西洋社会では携帯が便利なメニューとして人々の生活に密着してきました。

パニーノを路上で売る人々をかつては、「パニナーロ」と呼んでいました。現在は、パニーノを専門に売る「パニノテーカ」というお店があちらこちらに見られます。

この「パニノテーカ」の隆盛は、80年代のミラノから始まりました。庶民の生活と密接な関係があったパニーノが、もう少しスタイリッシュに売られるようになったのです。

とはいっても、持ち運びが便利で食器を使わずに食べることができるパニーノ、専門店で買う必要がないくらいあちこちで購入可能です。

好きな具をその場ではさんでもらうのがパニーノ・スタイル

イタリアの学校は、おやつ持参が原則。

市販のおやつ用ケーキを持参したり、果物を持たせたりします。が、なんといっても主流はパニーノ。自宅にあるパンを使って、買ってきたハムやチーズを入れてアルミホイルにくるんで持たせます。

自宅にパンやチーズがないときには、朝から営業している食品店やスーパーでも簡単に調達できます。

たいてい、パン売り場とハムやサラミ、チーズのコーナーは隣り合っています。まずパンを選択し、好きな具材をその隣で指さすと、重さを計って値段のついたシールを渡してくれます。

小さな食料品店であれば、パンを切って中に具材を入れて紙に包んでくれます。この具の量が、またイタリア的に多いのが楽しいのです。

生ハムやハム、モルタデッラと呼ばれるピスタチオ入りのハム、サラミといった加工肉や、塩気の強いペコリーノチーズ、小さな子供でも問題がないデリケートなフレッシュチーズはもちろん、ヴェジタリアンの人は野菜の酢漬けや数種のチーズを組み合わせて好みのパニーノを作って食べるわけです。

もちろん、バールでも購入可能。バールのパニーノも、いかにも手作りといった雰囲気があふれています。さっと入ってさっと食べられる気軽さが魅力です。

また、イタリア人はピクニックや山歩きにもパニーノを持参。まさに、おにぎり感覚なんですね。

パニーノに使用するパンの種類もいろいろ

近年、イタリアのサルデーニャ島の長寿がよく話題になります。

その健康を支えているのが、シンプルな食生活とライフスタイルと言われています。

硬いパンとペコリーノチーズだけを挟んだお弁当と赤ワインを持って羊の放牧に出かける、という情景は、まさに数百年変わらぬサルデーニャの生活を物語っています。

一般的に、パニーノに使用されるパンは硬めです。イタリアのパンは、食事中に料理のソースやトマトサラダの汁を浸して食べることが多く、これによってふやけるからです。

昨今の健康志向もあり、全粒粉やシリアル入りのパンを愛好する人も増えていますが、高齢者や子供たちには「パーネ・アローリオ」と呼ばれる柔らかめのパンも人気があります。

しかし、柔らかすぎるパンは具材の水分を吸ってしまうために、パニーノには向かないとされているのです。

パニーノの具材は塩気の強いものが多い?

おにぎりやお茶漬けには、お漬物や昆布など味の濃いものをおともにします。

パニーノも同様で、具材には塩気の濃いチーズや加工肉が好まれます。

特に、体力がものをいう職業についている人は、塩分の補給や手軽に食べることができるという利点が愛でられ、お弁当としては大変な人気。

そして、ピッツァやパスタをお店で食べるよりかなり安価というのも人々に愛される理由のひとつでしょう。

そして、日本ではパニーノサンドイッチとともに、コーヒーや紅茶を飲む習慣があります。

しかしイタリアでは、食事中は水やコーラなどでのどを潤し、食べ終わった後に濃いコーヒーでグイっと飲んで食事を締めるが普通です。

パニーノとサンドイッチの異なる魅力

サンドイッチは、パンが柔らかいために噛むのにもそれほど力を要さず、女性でも上品に食べることができます。

パニーノは、かなり硬めのそして厚めのパンが使用されることが多く、口を大きく開けてかぶりつく必要があります。

しかし、土地によって変わるサラミやハム、チーズを具にしたパニーノ、旅行中の軽食にももってこい。レストランに入らなくても、その土地の美味を味わうことができます。

 あなたへのオススメ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA