2018年8月3日

うなぎ文化は日本だけ?ヨーロッパのウナギ事情と意外な鰻の食べあわせ

日本の猛暑を乗り切る食材といえば、「ウナギ」。

年々高騰する価格にもかかわらず、土用の丑の日にはウナギを食べる人がまだまだ多いのが日本です。

ところで、ヨーロッパでもウナギを食べる習慣があるのをご存知ですか?

夏にうなぎを食べる習慣は、平賀源内のマーケティングが起源?

そもそも、夏にウナギを食べる習慣はいつから始まったのでしょうか。

よく知られているのは、エレキテルなどを発明したことで有名な平賀源内が、夏にウナギが売れないことを憂いたウナギ屋から頼まれて生み出したキャッチコピーであったというもの。

時代小説をよむと、ウナギは「しつこい」という形容詞とセットになっていることも多く、暑い夏の食材として敬遠されていた時代もあったのでしょう。

逆に、夏バテの予防や体力強化のためにウナギを食べていたという説は、万葉集の時代からあったという学者もいます。万葉集の歌人、大伴家持の和歌のひとつに「夏痩せにはウナギ」という一句があるためです。

日本のうなぎとちょっと違う?ヨーロッパの鰻文化

ウナギといえばかば焼きで、山椒の香りとたれで味わうのが王道。

しかし、ヨーロッパウナギという品種は古代からヨーロッパの各地に生息していたため、イギリスやイタリアにもウナギ料理のレシピが残っています。

ロンドンを流れるテムズ川には、ウナギがたくさん生息していました。そのため、庶民の腹を満たす料理として生まれたのが「ウナギのゼリー寄せ」です。

ぶつ切りにしたウナギをレモン汁や香料とともに煮込み、煮汁とともに冷やして出来上がり。

日本でも、その昔はぶつ切りにするのが主流で、一説によれば「かば焼き」とは「蒲の穂」の形であったからという説もあります。

現在の「かば焼き」の形状は、江戸時代には「いかだ」と呼ばれていたようです。杉浦日向子さんの著作には、かば焼きにするためにウナギをさばく様子が漫画で描かれています。

うなぎの食べ過ぎが死因となったローマ法王も

ダンテの『神曲』は、13世紀のローマ法王マルティヌス四世のウナギ好きについて触れています。フランス出身のマルティヌス四世は、ウナギとトスカーナの白ワイン「ヴェルナッチャ」の組み合わせが大のごひいき。死因も、ウナギの食べ過ぎであったと伝えられています。

また、ローマ近郊のボルセーナ湖やブラッチャーノ湖もウナギ漁が盛んでした。

そのため、ブラッチャーノ湖周辺を領土としていたローマの名門オルシーニ家の紋章の中央には、ウナギが描かれているのです。

渡辺淳一さんの著作では、登場人物が「赤ワイン」でウナギを楽しむシーンもあります。魚介類の中でも脂肪が乗っているウナギは、赤ワインとも相性が良く赤ワインのソースで食べるレシピもヨーロッパには存在します。

キリスト教会とウナギのおいしい関係

キリスト教会のカレンダーでは、復活祭前に「四旬節」と呼ばれる時期があります。この時期は、肉などの摂取を控えて節食することが決められています。

しかし、節制が必要な時期にもおいしいものを食べたい人は多く、肉がだめならば魚というわけで、四旬節にはウナギもよく食べられていたそうです。

レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』にもウナギが登場している

数年前、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた『最後の晩餐』に描かれた料理が話題になりました。

調査によれば、イエスとその弟子たちが囲むテーブルに乗せられた料理は「魚」料理で、「ウナギ」である可能性が高いと報告されたのです。専門家によると、ウナギの焼いたものにオレンジのスライスが添えられているとのことでした。

レオナルド・ダ・ヴィンチの時代、このウナギの料理は非常によく知られていました。

「聖ヴィンチェンツォ」という聖人の名を冠したウナギ料理のレシピにも、オレンジ、レモン、ザクロ、カルダモンといったフルーツに加え、丁子やシナモン、胡椒などのスパイスが登場します。

魚介類とレモンの組み合わせは地中海料理のレシピでは定番ですが、世界一有名な『最後の晩餐』にウナギ料理が描かれているというのは愉しいですね。

(文章・ライティング:cucciola)

Twitterの反応

海外の反応


(動画引用・出典:Youtube「eater」より – https://www.youtube.com/user/eater1 )

Midnight Cravings「これこそ芸術だよ」

Zoey Striker「なんてうまそうなんだコンチクショー」

Tanglee squid「うなぎを料理するには医者になるよりも長い年月が必要なんだ。なんと10年だぜ!」

Semper Fi「90歳以上という年齢なのに鰻を調理する時の彼の技には驚かされる。まさにマスターだ。」

Apistogramma「レジェンド級の職人には長生きしてほしい。」

Panzer Meyer「これが職人芸か」

(引用・出典:Youtubeコメント欄より翻訳 – https://www.youtube.com/)

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